工房周辺探索 其の壱 埼玉県美里町
主人の仕事の関係(陶芸家)で、自宅と工房が必要だったので、ある程度の広さもなければならなかった。予算も潤沢にあるわけでもなかったから、必然的に片田舎のジャンクハウスを選ぶことになる。「田舎暮らしがお好きなんですね。」と、よく言われるが、決してそういう事ではなく、畑を耕したり野山を散策したりは、ほとんど興味はなかった。
それでも何となくのここでの生活は、私の一生の中で一番長く住んだ場所になった。子育てを経験し、少しばかりの苦労を克服できたのもこの場所の風景が少なからずとも糧になったと感じている。
今では、移り住んできた時には想像もできなかったくらい、私にとって重要なホームグラウンドになってしまった。