Takane Sewing Studio

Takane Sewing Studio のプルオーバーに隠された「企て」

「ひとつで何役もこなします!」

テレビショッピングのそんなキャッチコピーを聞くと、ついつい手が止まってしまいます。多機能という言葉に弱いのは、きっと私たちだけではないはずです。

Takane Sewing Studio のプルオーバーも、実はそんな「多機能」な一面を持っています。といっても、見た目は驚くほどシンプル。装飾らしい装飾は見当たりません。しかし、その削ぎ落とされたフォルムの裏側には、着る人の日常を快適にするための「小さな企て」がいくつも仕込まれているのです。

「引き算」から生まれた自由な余白

家内はよくこう言います。

「私の服には、私由来の不必要な機能や装飾は要らない。」

彼女のデザインの原点は、徹底的な引き算です。作家の主張を削ぎ落とし、最後に残ったエッセンスだけで形を作る。
そうすることで、着る人が自分らしくカスタマイズできる「余白」が生まれます。
タイパンツが穿き方一つで表情を変えるように、このプルオーバーもまた、着る人の感性で完成される服なのです。

快適さを支える、目立たないギミックたち

一見すると普通のプルオーバーですが、細部を覗くと様々な工夫が凝らされています。

 

胸元の安心感
襟元は「ラウンド」と「Vネック」の2種類。どちらも、家事や仕事でふとした時に屈んでも、胸元がだらしなく見えない絶妙なラインに設計されています。

脇の下の「四角いマチ」
アームホールに施された四角いパーツ。これが、脱ぎ着のしやすさと通気性を劇的に向上させています。女性が気になる脇汗対策にも一役買っていますが、実はもう一つ理由があります。それは「生地の廃棄を最小限にすること」。工程は増えますが、職人が丹精込めて織った生地を無駄にしないための、パターン上の知恵なのです。

動きに追従するスリット
後ろ丈を長めに設定することで、体型をさりげなくカバー。サイドに入れたスリットは、急な動きにもストレスなく追従します。さらに、スリットの裏側には補強布を忍ばせ、引き裂き強度を高めました。

「チクチク」の完全排除
肌に触れる場所に、化学繊維のタグは一切ありません。せっかくの上質なリネンを素肌で楽しんでいただくために、不快感の源は徹底的に取り除いています。

 

職人の手から、健やかな日常へ

リネンという素材は、機械で織られていても、そこに至るまでには数多くの職人の手が介在しています。
その労力を無駄にせず、大切に使い切ること。
無理のない工程で、自分自身が心地よく作り上げること。
作り手がストレスを感じずに生み出したものは、不思議と着る人の心も健やかにしてくれます。

「シンプル」という言葉では片付けられない、Takane Sewing Studio のこだわり。袖を通した瞬間に感じる軽やかさは、そんな目に見えないアイデアの積み重ねから生まれているのです。

 

Takane Sewing Studio たかね裁縫所

Takane Sewing Studio たかね裁縫所

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