Takane Sewing Studio

ご挨拶。

2013年より、最初は家族の為だけにコツコツと始めた服作り。

それがいつの間にか、沢山のお客様に手に取ってもらえるまでになりました。

その数年前、私が珍しく手相を診てもらったことがありました。

「あなた、数年後に商売を始めるわよ!頑張りなさい!」

夫とふたりで顔を見合わせて、「まさか、私にそんなことあるはずがないじゃない。」などと言い合いながら笑っていました。

当時は、夫の仕事も出張が多く、子供達もまだ幼かったので、家事と育児に忙しく、商売どころか働きに出ることもできないままでいました。

まさかそんな私のミシンが仕事になるなんて。

ある時、お友達と食事をして家に帰ると、夫が事務所として使っていた6畳の部屋が私の裁縫部屋に生まれ変わっていたことがありました。夫と子供たちが私に内緒で計画していたようで、その外出したわずかな時間を使って休む間もなく手を動かし作ってくれました。

ミシン台がある!糸を置いておく棚もある!仕上がった服をかけておく場所もある!

実はそれまで私の仕事場は、息子の勉強部屋の一角を間借りしていて(実際は殆ど不法占拠状態でしたが。。)あまりにも窮屈であったため、家族からの新たな仕事場のプレゼントです。

その後、大きな裁断台が作られ、さらに手狭になって今度は母屋の2階の蚕小屋を改造し、天井を張り、壁を作り、本格的なアトリエを自作し、今に至ります。

人生って不思議。

淡い夢を抱いたり、計画を立ててみたり、神社で神様にお願いしてみたりしても、いつも嬉しいアクシデントは、思いもかけずに突然やってきます。

月並みですが、そんな小さなチャンスをひとつずつ、少しずつ感謝を忘れずに紡いでいきたいと思います。